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成人式を控えて「振袖を着るためには何が必要なの?」とお悩みの方もいるかと思います。
普段なじみのない着物については、着付けのときにどんなアイテムがどのくらい必要なのかよくわかりませんよね。
今回は振袖を着るときに必要なものについて、一覧とアイテムリストでくわしく解説します!
悩む方の多い「振袖を着るときの下着」についてもおすすめのアイテムを紹介します。ママ振袖を着る方で手持ちのアイテムが揃っているか確認したい方など、ぜひ最後までご覧ください。
振袖を着るには何が必要?一覧をチェックリストで確認!
成人式などで振袖を着るためには、基本の振袖や帯から和装小物、着付け小物まで必要なものが多くあります。
具体的には、何がどのくらい必要なのでしょうか?
振袖を着用するときのアイテムは以下の21点が最低限必要です。
【振袖を着るために必要なもの】
①振袖
②長襦袢
③袋帯
④帯締め
⑤帯揚げ
⑥重衿
⑦衿芯
⑧伊達締めまたはマジックベルト×2
⑨腰紐×5~6
⑩コーリンベルト
⑪前板
⑫後板
⑬振袖用帯枕
⑭三重仮紐
⑮和装スリップ(肌着)
⑯足袋
⑰草履
⑱バッグ
⑲髪飾り
⑳ショール
㉑補正用タオル×6
振袖を着るために必要なアイテムの詳細は、次の項目でくわしく解説します。
振袖を着るのに必要なもの|アイテムの解説
振袖を着るために必要なアイテムについて、それぞれの役割や特徴をみていきましょう。
①振袖
振袖(ふりそで)は、成人式で女性が着用することでお馴染みの袖の長い華やかな着物です。
振袖は未婚女性の着物の中でもっとも格の高い礼装の着物。成人式などの式典や、結婚式などの晴れの席にふさわしい装いです。
振袖には「大振袖」・「中振袖」・「小振袖(二尺袖)」の3種類があります。袖の長さで3種類に分類されますが、それぞれ着用シーンが異なるので特徴を理解して正しく着用することが大切です。
・大振袖(おおぶりそで):婚礼衣装の定番とされるもっとも袖の長い振袖。お色直しの衣装として着る場合が多いです。
・中振袖(ちゅうぶりそで):成人式や結婚式の席で着用する、もっともポピュラーな振袖です。
・小振袖(こふりそで):袖が短く作られた振袖で、二尺袖(にしゃくそで)とも言います。主に卒業式で袴と合わせて着用されます。袖が短いため、軽くて動きやすい特徴があります。
振袖は、未婚女性であれば本来は年齢に関わらず着用することができます。ただし華やかで若々しい印象の振袖は、だいたい30歳前半くらいまでを目安に着用されるのが一般的です。着用する年齢に合わせて小物や帯などのコーディネートを変えることをおすすめします。
②長襦袢
長襦袢(ながじゅばん)は、振袖の下に着用する衣類です。
長襦袢はかならず振袖のサイズとセットになっています。サイズのちがう長襦袢を着ると、振袖の下から長襦袢が見えてしまうので注意が必要です。
レンタル振袖の場合には、もちろん長襦袢のレンタルもセットになっています。ママ振袖相談の方で、たまに別の着物に合わせた長襦袢を持って来られる方も。振袖と寸法の異なる長襦袢は着用ができないため、かならず事前に確認しましょう。
③袋帯
帯には様々な種類がありますが、振袖には袋帯(ふくろおび)を合わせるのがふさわしい装いです。
袋帯は長さが4メートル以上あるため、華やかな帯結びを作ることができます。現在の帯の長さとお母様世代の帯の長さは違うため、長さの短いママ振袖の帯を使用する際は希望の帯結びができるか事前に確認が必要です。
振袖に合わせる袋帯は、金や銀、白や黒など実にさまざま。振袖の色柄やなりたいテイストに合わせて選びましょう。袋帯の結び方は、文庫結びや立て矢結びなどを基本として色々なアレンジ方法があります。
④帯締め
帯締め(おびじめ)は、振袖を着たときに帯の中心に巻く紐状のアイテムです。
さまざまな色柄の帯締めがあるため、振袖や帯に合わせてコーディネートします。最近はパールやビジューなどの飾りのついた帯締めも人気です。
⑤帯揚げ
帯揚げ(おびあげ)は、帯の上部分に巻く布地です。
帯揚げの色柄は振袖や帯に合わせて選びます。振袖用の帯揚げは絞りや縮緬素材が一般的です。
⑥重衿
重ね衿(かさねえり)は、長襦袢と振袖の衿の間に重ねる長方形の布です。
重ね衿で襟元に色を足すことで、顔まわりを華やかにする効果があります。
⑦衿芯
衿芯(えりしん)は、長襦袢の衿部分に入れる固めの芯です。
振袖の着付けをする前に長襦袢の衿に衿芯を入れて準備をします。衿芯を入れないと襟元がヨレてしまうため、振袖をきれいに着こなすためには必須のアイテムです。
⑧伊達締めまたはマジックベルト×2
伊達締め(だてじめ)は、長襦袢や着物を固定する役割があります。
正絹と言われる絹製の伊達締めと、ゴムタイプのマジックベルトがあり、どちらも同じ役割です。どちらのタイプでも最低2本必要。正絹の伊達締めのほうが蒸れにくいので、浴衣など別の着物を着るときにも使用するなら正絹タイプをおすすめします。
⑨腰紐×5~6
腰紐(こしひも)は、着物がはだけないように固定するための紐です。
長襦袢用と振袖用、帯の仮どめをする仮紐用として5~6本準備しましょう。
⑩コーリンベルト
コーリンベルトは、襟元が開いてくるのを防止するためのゴムベルトです。
基本的には振袖用として1本用意すればOKです。着付師によっては長襦袢と振袖の両方に使う場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
⑪帯板(前板)
帯板(おびいた)・前板(まえいた)は、帯の前部分に入れて帯を美しく整える役割があります。
長さは胴の横くらいまでくる長めのサイズがオススメです。
⑫後板
後板(うしろいた)は、帯の背中側の間に入れて腰まわりをきれいに見せるアイテムです。
帯板(前板)より短めサイズで、かためのプラスティック素材が一般的です。
⑬帯枕
帯枕(おびまくら)は、着付けの際に背中側にあてて帯の形を整えます。
振袖の場合は華やかな帯結びをするので、ふっくらと厚みがあるものがおすすめです。 通常の着物用の帯枕と振袖用の帯枕では、枕部分の厚みにちがいがあります。普通の帯枕は薄めの作りが多いため、振袖の帯結びには不向き。華やかな飾り結びがより立体的に見えるよう、厚みのある振袖用の帯枕を選びましょう。
⑭三重仮紐
三重仮紐(さんじゅうかりひも)は、華やかな帯結びに必須のアイテムです。三重紐とも呼ばれます。
三重仮紐のゴムのあいだに帯の羽根を出すことで、華やかでかわいらしい飾り帯のアレンジが可能になります。
⑮和装スリップ(肌着)
振袖を着るときは、和装スリップと呼ばれる着物用の肌着を着用します。肌襦袢や着物スリップとも言います。
洋服でいうキャミソールやペチコートの役割で、着付けの際に一番はじめに着用します。 上下で分かれているものとワンピースタイプがありますが、当店ではワンピースタイプをおすすめしております。
サイズはS~3Lまであり、サイズごとに丈の長さや幅が異なります。自分の体型にあったサイズの和装スリップを選びましょう。
スリップが長すぎると振袖の足元から見えてしまうため、ママ振袖のおさがりなどを使用する際は注意が必要です。
⑯足袋
足袋(たび)は、和装用の靴下の役割です。
足袋は自分の足にぴったり合うサイズを選びましょう。サイズが合わない足袋を履くと足が痛くなったり、こはぜという金具が外れてきてしまったりするので注意が必要。呉服店などで試着して選ぶのがおすすめです。
⑰草履
振袖を着るときは、足元に草履(ぞうり)を履きます。
草履はサイズ選びが重要なアイテムです。慣れない振袖姿でサイズが合っていない草履を履くと、転倒やつまずきの恐れがあるので要注意。
さらに草履は劣化しやすいアイテムなので、ママ振袖でお母様の草履バッグを使用する方も注意が必要です。見た目はきれいでも、見えない部分の糸が劣化して鼻緒が抜けることがよくあります。成人式会場で鼻緒が抜けてしまうと歩くことができないので、自宅で履いてみて確認しておくといいでしょう。
⑱バッグ
正装の振袖姿では、華やかなバッグが必須アイテムです。
和装用のバッグは、草履とセットになった同柄のデザインが一般的です。
⑲髪飾り
髪飾りは、振袖姿をかわいらしく彩る大切なポイントです。
ちりめん素材のつまみ細工や造花、ドライフラワーなどさまざまな種類があります。最近では水引細工や髪に金箔をあしらうのもトレンドです。
⑳ショール
成人式の振袖姿に欠かせないふわふわのファーショールです。
水鳥やフォックスなどさまざまな素材があります。白やグレーなどカラーバリエーションもあるので、好みのアイテムを選びましょう。
㉑補正用タオル×6
振袖の着付けの際には、補正用にタオルを数枚使用します。
着付師によっても異なりますが、薄めの白いタオルを使用するのがもっとも一般的です。あまり分厚いタオルだと補正がしにくいため、温泉や銀行などでおまけにもらえる薄地のタオルがおすすめです。
振袖のときの「下着」は何が必要?
振袖のときにどんな下着を着用すればよいか悩む方も多いです。
振袖を着るときは、ワイヤーの入っていないタイプの下着がおすすめ。できれば着物専用の「和装ブラジャー」がよいでしょう。和装ブラは、呉服店や振袖店などで購入可能です。
和装ブラが手に入らない場合は、ノンワイヤーブラやスポーツブラでも代用可能です。
成人式の振袖で何が必要かお悩みの方はきもの宮下まで!
今回は振袖に何が必要かお困りの方にむけて、振袖を着るために最低限必要なアイテムについて解説しました。レンタル振袖や購入振袖の場合はセットプランにすべてのアイテムが含まれるので安心ですが、ママ振袖など手持ちの振袖を着る方は足りない小物などがないように注意が必要です。
きもの宮下では、振袖のレンタルや購入はもちろん、ママ振袖のご相談も大歓迎です。昔着た振袖一式をお持ちいただければ、サイズ調整からトレンドを取り入れたコーディネートのご提案、足りない小物のチェックまですべておまかせいただけます。
振袖を着るために必要な小物でお悩みの方は、きもの宮下までお気軽にご相談ください。
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